1958年にデンマークのデザイナーKurt Østervigがデザインし、家具メーカーのHenry Rolschau Møblerによって作られたEasy Chairです。Kurt Østervigはホテル、船、映画館などのために総合的に家具をデザインするなど幅広く活躍したデザイナーですが、そのキャリアは彼の生まれたOdenseで造船職人となる事からスタートしました。そしてE. Knudsenのスタジオで家具デザイナーとして勤め、1947年に独立し自身でスタジオを立ち上げます。その後、数々の家具メーカーとの仕事により評価を高めていった彼の作品はニューヨークの近代美術館に展示されるまでに至りました。Kurt Østervigのデザインした家具の中には近代美術館に展示されたStrit Chairを含め現在も作られ続けているものがあり、今もなお根強い人気が伺えます。
彼の1950~1960年代の作品は特に評価が高く、このModel 58もまさにその時代にデザインされた物です。この椅子を上から見た時によくわかるように脚部以外全てが丸みを帯びたデザインには自然主義とも言われた彼の描写の芸術的側面が強く表現されているのではないでしょうか。ファブリックで覆われた中にあるアームの木部が特徴的で、こちらには高級材であるローズウッドが使われています。木部の滑らかな曲線と美しい木目がこの椅子の存在感を1段階引き上げているように感じます。また座ってみると座面の角度は深すぎず、更に背もたれ下部のクッションが立体的な作りになっている事で椅子に体を預けても自然な姿勢を維持できる、とても安楽性の高い椅子になっていることに気づきます。また座面、背もたれ共に大きさに余裕があるので、足を組んだり少し横になってみても十分に寛いで座る事ができるでしょう。
Kurt ØstervigのEasy Chair Model 58は国内では非常に珍しいピースになっています。更に元々オークやチークの物が多くローズウッドを使用した物は限られているためこの仕様のピースは海外での人気も高まっています。アーム部は最大限美しくなるよう丁寧にサンディングし、厳選したオイル/ワックスで仕上げ、脚部はチークですが元々の色が褪せてしまっていたため、天然由来のオイルで色を入れ直し全体の調和をはかりました。生地は状態も良く色も綺麗な物でしたので張り替えずそのままの状態にしていますが、当店が正規代理店を務めますKvadrat社のファブリックに張り替えも承りますのでご相談ください。
Size |
W78 L76 H75(cm) , 座面までの高さ : 38(cm) |
Material |
Rosewood (Teak Legs) |
Designer |
Kurt Østervig |
Manufacturer |
Rolschau Mobler |
Origin |
Denmark |
Date |
Circa 1960’ |
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