デンマークの家具黄金期に活躍した最も有名なデザイナーの1人であるHans J. Wegnerがデザインをし、GETAMA社が製作した2人掛けのソファです。Hans J. Wegnerは家具職人からキャリアをスタートし、生涯500種類以上の椅子をデザインした伝説的なデザイナーであり、今でも彼の多くのデザインが現行品として作られ世界中で使用されています。GETAMA社は元々マットレスのメーカーであり、Wegnerが信頼して仕事を任せたメーカーの1つであることからわかるように物の作り、特にクッションの安楽性には定評があります。
WegnerとGETAMA社で作られたGEシリーズの中で最も有名な物にGE290という椅子があり、必然的にこのGE240もGE290と比較される事が多くありますのでここでも大まかに比較してみましょう。椅子の作りに関して最も重要な差異は座面の角度です。GE240はGE290よりも座面の角度が浅く、立ち上がったりテーブルに置いたカップを取ったりするのにもスムーズに動くことができます。そしてやや浅い座面の角度でも当時のGETAMA社から採用されているスプリングの入ったクッションが座り心地を最高の物にしてくれています。もう一つ大きな違いは肘掛の形状です。GE290は四角い印象を持つ形状ですがGE240はご覧頂いている通り丸みのある流線型のアームが全体の雰囲気を特徴づけています。こちらはJohannes Hansenで作られたBukkestolenという椅子のデザインを踏襲しているように見え、wegnerのキャリアの色々な要素がこの椅子にも込められている事がわかります。
ビンテージのGE240はGE290と比べるても数が少ないのですが国内外問わず人気の高い作品です。更に2人掛けのソファというのは日本の住居にちょうどマッチする大きさながら、この椅子に限らずデンマークでは珍しいモデルであるのでこのGE240/2-Seaterを入荷できた事はとても幸運でした。木部はオーク材の明るい色を出すためにこだわりの国産剤を使用したソープフィニッシュで仕上げ、クッションの生地はKvadrat社のDivina MD #613を張り、さらに1955年に発表された当時の仕様に沿ってボタンを設えています。このボタンがアクセントになり、丸みのある可愛らしいデザインに木部の明るい色やピンクの生地が映え、春らしくとても愛着の湧く仕上がりになっています。細部までこだわって仕立てた希少なピースを是非お楽しみいただければと思います。
Size |
W122 L74 H76(cm) |
Material |
Oak |
Designer |
Hans J Wegner |
Manufacturer |
GETAMA |
Origin |
Denmark |
Date |
Circa 1960’ |
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