1960年代にデンマークのデザイナーFinn HaugaardがBondo Gravesen A/SにデザインしたチークのArm Chairです。 Finn Haugaardは日本に於いてあまり有名なデザイナーではありませんが、こちらの椅子は人気のある作品で海外ではオークションハウスをはじめ様々なショップで取り扱われています。

  その人気を裏付けるものは他でもなく、この椅子のデザインの素晴らしさに尽きるでしょう。 この椅子を三つの方向から見ていきたいと思います。 まず前面から見たときに特筆すべきは肘掛の曲線で、Finn juhlのNo.45を彷彿させる滑らかな意匠はこのデザインのエレガントさを印象付けられます。 そして後方から眺めた時に目を引くのは浮いたように見える取り付け方をされた座面で、自然に見える中に施されたこうしたアイデアからは非常に洗練されたイメージを受けます。 最後に横から捉えると実はこの椅子が緩やかな山なりの非常に有機的で優しいデザインであることに気づかされます。この三方向から見えてくる特徴が相互作用をもたらし、美しくも非常に愛着の湧くデザインが生まれているのではないでしょうか。 実際に座ってみると座面の傾斜は浅く、ダイニングチェアのそれに近いとも言えますが、背もたれのカーブが背中を包み込み非常にリラックスできる座り心地です。 そして先述の美しい肘掛は、深く腰を掛けて腕を置いても本を読むような姿勢で肘を置いてもしっかりと腕を支えてくれて非常に安定性のある作りになっています。

  今回仕入れることができたこのピースには座面・背もたれ共に状態の良いベジタブルレザーが張られています。 経年により質感や色味に深みがでてくるというベジタブルレザーの特徴をお楽しみ頂くため、レザーはこのままで木部は小さな傷を消すためのサンディングとオイルフィニッシュを施しお客様にお渡し致します。 また、オプションでデンマーク本国で最も有名なレザーメーカーであり弊社が正規代理店を務めますSørensen Leather社のレザーへの張り替えも可能です。

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