-SOLD- No.42 "Z Stool" by Kai Kristiansen

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  “古典の中に優れたモダンが存在する”

 

  Kai Kristiansen(カイ・クリスチャンセン)はこの言葉を残した、“デンマーク近代家具デザインの父”と称されるKaare Klint(コーア・クリント)に1950-1952年に師事し、革新的であった人間工学に基づく家具設計を習得し、1955年に独立し自分のデザインオフィスを構えます。その後Schou Andersen MøbelfabrikやMagnus Olsen、Fritz Hansenにデザインを提供、また日本でもすっかりお馴染みのスウェーデンのIKEAの最初期の頃にも“Troika”という椅子のデザインを提供しています。のちに彼の代表作となる1956年に発表された本作“No.42”は、そのエレガントなサイドビューのシェイプ故に“Z Stool”とも呼ばれます。

 

  直線と曲線の織り成すハーモニーという唯一無二のアート性を備えているが故に、北欧家具の中でも世界中で大人気の作品となっていますが、座面の絶妙な傾斜具合、心地良い可動式のバックレストが安楽性に寄与していることはもちろんのこと、テーブルに対して納まりの良いハーフアームは食事などの動作時に邪魔にならず、また休憩したい時には必要十分な肘置きとしての役目を果たす優れものです。名工房であるSchou Andersen Møbelfabrikとのマッチングも完璧で、素晴らしい質の木材のチョイスはもちろんの、事各部位の接合部や、背面可動部を隠す“木栓”の可愛らしさも特筆に値します。さすがエルゴノミクスをマスターしたKai Kristiansenの傑作はまさに、現代に残された“優れたモダン”そのものと言えるでしょう。

 

  チーク、オーク、ローズウッドの北欧家具三大木材全てのバリエーションのある本作ですが、今回は6点セットで最上位グレードのローズウッドものを仕入れました。元より特に表情豊かな木目であったため、丁寧にサンディングを重ね、長年の汚れや小傷を落とし最後に天然由来のオイル/ワックスのコンビネーションで仕上げてあります。座・背面のファブリックは現在発見することのできない、当時のデンマークのファブリックでコンディションが非常に良く、オールマイティーなベージュカラーでしたのでそのまま採用しました。また座面の内部のウレタンやウィービングテープは、長年の使用からか摩耗が激しかったため新品に交換してあります。最近では“No.42”はデンマーク本国でも在庫が枯渇しており、今回入荷分の様に雰囲気の似通った6点を揃えるのは難しいので、是非ペアやセットでお気に入りのダイニングテーブルと組み合わせて頂けたらと思います。

*8枚目の写真は本作5脚とHenning Kjærnulfのダイニングテーブルの組み合わせになります。 

 

Size

W54 L55 H74(cm) , 座面までの高さ : 45(cm)

Material

Rosewood

Fabric

Original Danish Fabric

Designer

Kai Kristiansen

Manufacturer

Schou Andersen Møbelfabrik

Origin

Denmark

Date

Circa 1956

 

 

 

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