Aksel Kjersgaard によってデザインされたミラーです。Aksel Kjersgaardは家具職人、デザイナーとしてヨーロッパとモロッコで経験を積むというこの時代の他の職人やデザイナーとは少し変わった経歴を歩んだのち1952年に自身の工房を設立しました。当時の設立された工房の多くが今ではなくなってしまっていますが、Aksel Kjersgaard A/S(「A/S」は「株式会社」)は現在でもで家具を作り続けている会社であり工房です。1955年から玄関家具や小物家具の生産を始めて間もなく世界中から注文を受けるようになりました。それらにはAksel Kjersgaardの特徴である細かな意匠や曲線の作りの美しさと機能美が見られ、これはAksel Kjersgaard A/Sが現在展開しているNaver Collectionというブランドにも引き継がれているものであり強い理念を感じます。多くのデザイナーとのコラボレーションも有名で、例えばKai KristiansenがデザインしAksel Kjersgaardが製作したチェストなどはビンテージ市場に於いて絶大な人気を誇っています。そして北欧家具でミラーをお探しの際、必ず目にするのもAksel Kjersgaardの名前でしょう。サイズや細かな意匠の違う多くの種類のミラーが作られてきました。
こちらのミラーはAksel Kjersgaardがデザインしたミラーです。裏面を見るとAksel Kjersgaardのスタンプが押されていてそこには”For Odder” の文字があります。Odderとはユトランドにある海に面した街の名前で、Aksel Kjersgaad A/Sがある街です。そして同じく裏面には紐が付けてあり、こちらをフックにかけてお使い頂くのがスタンダードな使い方になります。こちらのサイズのミラーですとリビングはもちろん廊下にかけても空間を演出してくれる置き方になると思います。このミラーは一見非常にシンプルなデザインの中に多くのこだわりが感じられる作品です。四角いフレームのミラーですがよく見ると全ての辺や角がやや丸みを帯びています。この細かなこだわりによってこのミラー全体の印象を柔らかなものに変えているのかもしれません。このフレームは4つ辺を組み合わせて出来ていて、その組み方にも特徴が見られます。木を切り欠いて組み合わせ木栓で止める作りになっているのですが、この切り欠き方が上下と左右で異なりこういった部分に遊び心を感じます。そして四隅に打たれた木栓は非常に可愛らしく、チーク材の風合いとマッチしてこのミラー全体の雰囲気が決定づけられているような気すらします。また、1辺1辺の作りも実は非常に緻密で、上下方向と左右方向のそれぞれに対して外側から内側に向けてテーパーがつけられていてこの細い枠の中で非常に立体感を感じるデザインになっています。ミラーを家具として扱う際に見るのは、当然ですが鏡面がほとんどであり枠の細かい意匠など普段は気にされる事もないかもしれません。しかしこのミラーのようにそうした部分にも細部までこだわりを持ったデザインを与えることで長く愛される家具が生まれるのではないでしょうか。
このサイズ感や正方形に近い形状のものは置く場所の選択肢が多いためか人気が高いピースです。しかしAksel Kjersfaardのミラーは実は縦長の姿見に近いサイズの物が多く、残念ながら数が少ないものになっています。その中でも綺麗な物を入手できたのですが木部はしっかりとメインテナンスをし、オイルで仕上げることでより自然な風合いを出すことができました。
Size |
W59 L2 H59(cm) |
Material |
Teak |
Designer |
Aksel Kjersgaard |
Manufacturer |
Aksel Kjersgaard |
Origin |
Denmark |
Date |
Circa 1960’ |
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